ウェブ上でよく用いられる音や動画のファイル形式として次のようなものがあります。
◆ WAVEファイル(.wav)Windows でよく用いられるサウンド形式です。Microsoft サウンドレコーダー(SNDREC32.EXE)で録音・再生可能。ステレオ(ステレオ/モノラル)、サンプリング周波数(11.025KHz/22.050KHz/44.100KHz)、波形ビット数(8ビット/16ビット)などの選択肢があります。電話程度の音質であれば 11.025KHz/8ビット/モノラル、ラジオ程度の音質であれば 22.050KHz/8ビット/モノラル、CD程度の音質であれば 44.100KHz/16ビット/ステレオを選択します。
◆ AIFFファイル(.aif .aiff)Macintoshでよく用いられるサウンド形式です。フォーマットが異なるだけで、基本的にはWAVファイルと似たようなものと思ってください。
◆ AUファイル(.au .snd)UNIXでよく用いられるサウンド形式です。フォーマットが異なるだけで、基本的にはWAVファイルと似たようなものと思ってください。
◆ RealAudio(.ra .ram .rm)Progressive Networks 社が開発した形式で、.wav .aiff .au よりもサイズが小さく、ダウンロードしながらの再生が可能です。RealAudio Encoder を用いて .wav や .au を .ra や .rm に変換することができます。再生には RealAudio Player というプラグインが必要です。.ram(RealAudio Meta File)という、.ra や .rm ファイルの URL のみを記述したテキストファイルを指定することにより、ストリーム再生(ダウンロードしながら再生)が可能になります。
◆ MIDIファイル(.mid .midi)Musical Instrument Digital Interface の略で、波形ではなく音符ファイルなのでサイズは非常に小さくてすみます。規格としては世界共通の GM(General MIDI)、YAMAHA 社の XG、Roland 社の GS などがあり、データファイルフォーマットは SMF(Standard MIDI File)の Format 0、Format 1 などがあります。ウェブで扱う場合は、GM Level 1の SMF Format 0 を使用するのが無難なそうです。
◆ MP3ファイル(.mp3)MPEG-1 Audio Layer 3 の略で、動画技術MPEGの音声部分のみを取り出した規格です。人間の耳には聞こえない帯域の音を省略する技術を用いることにより、WAV に比べて10分の1程度のファイルサイズに圧縮することができます。プラグインで聞くよりも、ダウンロードしてきて Winamp などのアプリケーションで聞くことが多いようです。
◆ WMAファイルWindows Media Audio の略。Microsoft のマルチメディア配信技術 Windows Media Technologies で用いられます。Windows Media Player などのソフトを用いて再生します。
◆ Liquid Audioファイル形式というより、会社名およびその技術の総称?電子透かし技術や配信時のフローコントロールが可能で、大手サイトの音楽配信基盤として注目をあびています。
次に、動画のファイル形式について紹介します。
◆ GIFファイル(.gif)GIFファイルでも、アニメーションGIFという技術で簡単な動画を再生することが可能です。(→「とほほの画像入門」)
◆ Video for Windows(.avi)Windows 標準の動画形式です。
◆ QuickTime(.mov)Macintosh でよく用いられる動画形式です。
◆ MPEG(.mpg .mpeg .mp2)Moving Picture Experts Group という団体が標準化した同名の動画フォーマットです。ネットワークで画像を転送する形態に適しており、あるタイミングで1枚分の画像をすべて送り、それから暫らくはその画像との差分のみを送ります。ネットワークの混雑で差分画像が多少届かなくても大丈夫なようになっています。
◆ Shockwaveファイル(.dcr .dir .dxr)Macromedia 社が開発した動画ファイル。Macromedia Director というソフトで作成した動画ファイルを Afterburnet というソフトで Shockwave ファイルに変換する。
◆ VDOファイル(.vdo)VDOLive script File の略です。VDOLive small plugin などで再生するようですが、詳細はよく知りません。
◆ VRMLファイル(.wrl)動画とはちょっと趣が異なるかもしれませんが、Virtual Reality Modeling Language の略で、ウェブ上に三次元のオブジェクトを表示し、自由に角度を変えて表示する機能です。再生には Live3D, Cosmo Player などのプラグインが必要です。
マルチメディア系のファイルを用意するには、それなりのツールが必要ですが、とりあえずは、ウェブ上にフリーの素材を公開しているサイトが多くありますから、そこからダウンロードするのが手っ取り早いでしょう。Windowsフォルダの下にも .wav .avi などのファイルが転がっている場合がありますので、検索で探してみましょう。
マルチメディア系ファイルをウェブページに貼り付けるための手段を紹介します。
◆ <A HREF="...">を用いる(N2/e2)この方法は、ブラウザのバージョンを意識しませんし、聞きたくない/見たくない人には好感的です。単に、<A HREF="xxx.wav">xxx.wav</A> のようにマルチメディアファイルへのリンクを張っておしまいです。リンクをクリックすると、ファイルに保存するか実行するか聞いてくるので、実行を選択すると各種プラグインや外部のアプリケーションが起動されます。(→ <A>)
<A HREF="xxx.wav">xxx.wav(16KB)</A>◆ <EMBED SRC="...">を用いる(N2/e3)
今一番多く利用されているのはこのタグでしょう。Netscape Navigator 2.0で独自拡張されたタグですが、IE3.0でもサポートされました。様々なマルチメディアファイルを再生しますが、貼り付け方やオプションはプラグインによって異なります。再生回数の指定やコントロールの表示など様々なオプションがありますので、<EMBED>のリファレンスを参照してください。(→<EMBED>)
<EMBED SRC="xxx.wav">◆ <BGSOUND SRC="...">を用いる(e2)
IE2.0で独自拡張された機能で、ページを表示した際に音声ファイルを自動再生します。.wav, .aif .au .mid に対応しています。(→ <BGSOUND>)
<BGSOUND SRC="xxx.wav">◆ <IMG DYNSRC="...">を用いる(e2)
IE2.0で独自拡張された機能で、AVIファイルやVRMLファイルを再生することができます。(→<IMG>)
<IMG DYNSRC="xxx.avi">◆ <OBJECT>を用いる(e3/N4)
HTML4.0では、<EMBED>や<BGSOUND>は好ましくないタグとして、<OBJECT>を使用するように推奨していますが、プラグインに依存した記述になってしまうので、あまり利用されているケースは少なそうです。下記の例は、CreshendoというプラグインでMIDIファイルを再生する時の例です。(→<OBJECT>)
<OBJECT ID=Crescendo CLASSID="clsid:0FC6BF2B-E16A-11CF-AB2E-0080AD08A326" HEIGHT=55 WIDTH=200> <PARAM NAME="Song" VALUE="xxx.mid"> </OBJECT>
IEとNetscape Navigator両方に対応させるには、昔は次のように記述していました。今でもこうしなさいと説明されたウェブページも多いようです。
<EMBED SRC="xxx.wav"> <NOEMBED> <BGSOUND SRC="xxx.wav"> </NOEMBED>
しかし、IE3.0も<EMBED>に対応してしまったので、これだと、IE3.0以降では二重に貼り付けてしまうことになります。JavaScriptを用いて、以下のようにするのが無難なようです。
<SCRIPT LANGUAGE="JavaScript">
<!--
if (navigator.appName == "Netscape") {
document.write("<EMBED SRC='xxx.wav'>");
} else {
document.write("<BGSOUND SRC='xxx.wav'>");
}
// -->
</SCRIPT>
でも、最近はIE2.0の利用者も少なくなってきたので、単純に<EMBED>のみを使用するのがリーズナブルかもしれませんね。
ブラウザで再生可能なファイルは、プラグインやファイルタイプの設定によって異なります。ブラウザは、拡張子やMIMEコードによって、ウェブサーバーから受け取ったデータをどのアプリケーション(プラグイン)で再生するかを決めます。
Netscape Communicator 4.0の場合は[ヘルプ]-[Plug-Inについて]、IE4.0の場合はエクスプローラ(インターネットエクスプローラではない)の[表示]-[オプション]-[ファイルタイプ]で、拡張子とMIMEタイプとアプリケーション(プラグイン)の関係を見ることができます。例えば、私の環境では、WAVEファイルの拡張子は .wav で、MIMEタイプが audio/wav 、アプリケーション(プラグイン)が SNDREC32.EXE になっています。
ウェブサーバ側で、今から送ろうとするデータがどういう形式であるかを示すためにMIMEタイプを設定する必要がある場合があります。MIMEタイプの設定方法はウェブサーバーアプリケーションによって異なりますが、例えば、NCSA httpdやApacheの場合は .htaccessに下記のように記述します。(最初の1行は、.wavという拡張子のファイルのMIMEタイプが audio/wav であることを意味します。)
AddType audio/wav .wav AddType audio/aiff .aif .aiff .aifc AddType audio/basic .au AddType audio/x-pn-realaudio .ra .ram .rm AddType audio/x-pn-realaudio-plugin .rpm AddType audio/midi .mid .midi AddType audio/x-mp3 .mp3 AddType audio/nspaudio .la .lma AddType video/mpeg .mpg .mpeg .mp2 AddType video/x-msvideo .avi AddType video/quicktime .mov .qt AddType video/vdo .vdo AddType application/x-director .dcr .dir .dxr AddType x-world/x-veml .wrl
マルチメディア関係でよく利用されるアプリケーションやプラグインについて説明します。(ABC順) プラグインの入手は、gooなどの検索で探すか、雑誌の付録のCD-ROMに収録されていたりします。